今日は「上顎の親知らずの埋伏歯抜歯」の症例を見ていきます。
まず、レントゲンを見てみましょう。
左上の「埋伏歯」の症例です。
写真の1番右側が親知らずになります。手前の歯に食い込んでいるのが確認できます。
黄色い斜線で囲まれた部分が上顎洞(ここに膿が溜まると蓄膿症)になります。親知らずの根の部分が上顎洞に沿っているのがわかります。
では、次にCTで3次元的に見てみましょう。CT写真でも上顎洞に触れているのが確認出来ました。触れているだけなら良いのですが骨が一部無く上顎洞の粘膜のみ残っている場合、もしくは粘膜もなく上顎洞に抜けている場合があるため、より丁寧に抜く必要があります。
術式
親知らずが完全に粘膜に埋まっているため、親知らずの手前の歯の奥に切開をいれます。その後、歯を明示しますが歯の一部が骨で囲まれているため周りの骨を少し落とします。そして器材を引っかけるところが出来たら抜きます。
抜歯窩(抜歯した穴)から上顎洞粘膜が見えている(見えにくいですが)。
やはり、丁寧に抜歯をしないと骨が無い部分があったので抜歯時に粘膜を破ったり、最悪の場合は歯が上顎洞に落ちてしまう場合もあります。
抜去歯
このケースでは事前にCTを撮影し、歯の位置、根の方向、上顎洞との位置関係を確認していたため、幸い穴が開くことはありませんでした。
抜歯は術前の診断、治療計画、処置により余計な侵襲がなく、抜歯できます。
抜歯で歯医者をお探しの方、ぜひ一度当院にいらしてください。
スタッフ一同お待ちしています。
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保険治療:保険適応
治療期間:約1週間
治療回数:約3回
値段 :約6,000円
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歯科医師 馬庭 暁人